手積みの石組み
モルタルを使わず、石の重さと角度だけで組む「空積み」工法を採用。地震の揺れにも追従し、10年後も崩れない構造を目指しています。
Xeric Stone Coveは、日本各地の庭に岩石庭園(アルパインロック)と乾燥耐性植物を手で組み上げる造園工房です。水をほとんど使わず、夏の日差しにも揺るがない庭をつくります。
岡田 蒼太初にロックガーデンに触れたのは、2012年の長野・八ヶ岳での植物調査でした。高山帯の岩場に根を張るセダムやイワベンケイを見て、「水も土もほとんどない場所で、これほど美しく生きている」と感じたことが、すべての始まりです。当時は都内の造園会社に勤めていましたが、芝生の維持管理や大量の水やりに疑問を持ち続けていました。2017年、埼玉・所沢に小さな工房…
モルタルを使わず、石の重さと角度だけで組む「空積み」工法を採用。地震の揺れにも追従し、10年後も崩れない構造を目指しています。
岐阜・恵那の花崗岩、伊豆の溶岩石、秩父の砂岩など、産地を明示した石材のみを使用。輸入砕石は一切扱いません。
サボテン・多肉植物・高山植物を中心に、日本の夏の高温多湿にも耐えられる品種を厳選。植え付け後の管理方法も丁寧にお伝えします。
ロックガーデンをつくって最初の梅雨に植物が枯れてしまった、という話をよく聞きます。原因のほとんどは、石の下の排水設計にあります。表面の石組みがどれだけ美しくても、地面の下に水が溜まれば、乾燥耐性植物でも根腐れします。この記事では、Xeric Stone Coveが7年間の施工で積み上げてきた排水設計の考え方をお伝えします。
続きを読む →「セダムは寒さに弱い」と思っている方が多いですが、品種によっては関東の冬を屋外で問題なく越せます。大切なのは品種の選択と、植え付け場所の排水性です。当工房では40種以上のセダムを温室と屋外の両方で育て、関東での越冬実績を確認しています。
続きを読む →「モルタルを使わないと崩れるのでは」という質問をよく受けます。適切に設計された空積みは、モルタル固定よりも長持ちする場合があります。石の重さと重心を計算して組む空積みは、地震の揺れに追従し、地盤の沈下にも対応できます。この記事では、空積みの基本原理と、DIYで挑戦する際の注意点をお伝えします。
続きを読む →岡田 蒼太玉県所沢市を拠点とする造園家。大学で農学を学んだ後、都内の造園会社に7年間勤務。2012年の八ヶ岳での高山植物調査をきっかけに乾燥耐性植物と岩石庭園に傾倒し、2017年にXeric Stone Coveを設立。石組みの技術は長野・松本の石工職人・竹内氏のもとで2年間学んだ。休日は秩父の山中で石を探し歩くことが多く、「いい石は足で見つける」が口癖。セダム属の植物を特に好み、工房の温室には現在40種以上のセダムが育っている。